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教えて! 「二日酔い」にならないコツ

アルコールのからだへの影響は
酔いの程度やからだへの影響は、酒の種類に関係なく、とったアルコールの量によって
きまります。
たとえばビール大瓶1本、日本酒1合ならアルコール量は20〜25gになり、わが国では
これらを1合相当として計算します。
焼酎は約1,5倍の濃度なので、2合飲めば3合に相当します。
日本酒1合を飲むと30分後には、血中のアルコール濃度は0.02〜0.04%となり、
爽快期になります。
1日1合程度までのお酒は疫学上、健康には判っていますが、1合では、それほど酔って
いないと感じていても、立派な酒気帯運転となりますし事故を起こすと大変です。
飲んだら、運転をしないでください。
体格にもよりますが1合のアルコールを分解するには3時間かかります。
したがって前日の夜に3合以上飲んだ人は翌朝運転しても飲酒運転になります。
アルコールに強いか弱いかは、体質によってきまります。
その正体は、アルコールの分解産物であるアセトアルデヒトを更に分解する、
アルデヒト脱水素酵素(ALDH)の遺伝型です。
ALDHは遺伝子により正常型、部分欠損方、完全欠損方、の3つに分類され日本人
では完全欠損方は約5%に、部分欠損方は約35%にみられます。
正常型のALDHにくらべて、完全欠損方は100分の1、部分欠損方は4分の1しか
働きません。
アセトアルデヒトはきわめて毒性が強いため、皮膚が赤くなり頭痛や動悸をきたすなど、
体に悪さをするのです。
深酒は英語でも、ナイトキャップとよばれ、睡眠を促すものとして世界でも親しまれてきた
習慣ですが、眠るためにお酒を飲む習慣はつけないでください。それは、次第に飲酒量が
増えて、アルコール依存症への近道となるからです。
もし眠れないので悩んでいるなら、習慣性などない睡眠薬を使ったほうがよほど安全です。
自分でアルコール依存症度を知るための簡単な方法のひとつに、
九里浜式アルコール症スクリーニング・テスト(KAST)があります。

この点数が高い人は、もうすでにアルコール依存症なのかもしれません。
二日酔いを防ぐには?
二日酔いを防ぐには簡単なことです。
二日酔いになるような飲酒をしないことにつきます。
二日酔いは、飲みすぎに対するからだの警告ですから、その症状だけを抑え込んでも
飲酒量の増加につながり、かえって体を悪くしてしまいます。
また2日酔いは、飲みすぎによるさまざまな臓器などの変調からくる症状であり、
その人にとって弱い部分の症状があらわれます。
したがって、2日酔い対策も個人差が必要になるのです。
たとえば、頭痛は血管拡張からくるためにコーヒーなどのカフェインが有効ですが、
これは胃の弱い人にとっては逆効果になります。
アスピリンなどの消炎鎮痛薬も、頭痛にはきいても胃を悪くさせる可能性があります。
もし、胃弱の人で頭痛薬を使うなら、アセトアミノフェンをおすすめします。
ただし、この薬も通常量では安全性は高いのですが、アルコールの多飲者が
大量に服用すると肝臓を悪くしやすいことを注意すべきです。
胃の弱い人には、H2拮抗剤という胃酸を抑制する薬が有効ですが、かといって、
薬をのんで酒量をふやすと全身のだるさなどの症状はまぬがれません。
それでは、最後の手段の迎え酒は?これはやめときましょう。
会社へもいけなくなりますから。
最後に
なんのことはない。結局お酒は適量を飲むのが楽しむための唯一の道なのです。
慶応義塾大学 看護医療学部
教授
加藤 眞三先生
全薬工業 美寿美出版部発行 月刊みすみ
掲載 より
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